関西白味噌の歴史
今から約200年前、丹波杜氏であった、丹波屋茂助が京都御所のご用命を受け、宮中の料理用味噌を吟醸し、献上したのが始まりです。
京都は政治・経済・文化の中心地として朝廷文化が発展し、この華やかな文化と伝統の中から、米麹をたっぷり使った風雅な味わいの白味噌が生まれました。
明治維新により都が「東京」へ移され、それに対し京都を「西京」とも呼んだことから、西京味噌として親しまれるようになりました。
関西白味噌の特徴
産地 | 京都府、大阪府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県 |
分類 | 米味噌 |
原料 | 米麹・大豆 |
色 | 白色 |
味 | 米麹歩合が高く、甘みが強い。水飴が使われることもある。精米度を高くし、皮をむいた大豆を煮て作るので、着色が抑えられている。塩分は5%程度とかなり低い。実際はクリーム色に近い色合い。短期熟成の味噌なので、長期保存には向かない。 |
その他
西京味噌という名前は、関東の人々が付けた名前だと言われています。関西の広範囲で作られている味噌なので、関西では西京味噌と分類することはなく、あえて西京味噌と呼ぶ人も少ないと思います。
京都および関西地方を中心として作られた甘口白味噌が西京味噌と思われていますが、西京味噌という名称は、丹波屋茂助の末裔である味噌蔵・(株)西京味噌のブランドです。