加賀味噌の歴史
1583年(天正11年)前田利家が金沢城に入場し、それから約300年間が加賀藩の藩政時代となります。
徳川の時代にあって最大の外様大名だった前田候の政治下、「治にいても乱を忘れず、準備おさおさ怠りなく」と、戦時における軍用の貯蔵食品として盛んに作られたのが加賀味噌の始まりです。
江戸時代は軍需用として統制されていましたが、明治以降は味噌の醸造は自由になりました。その一方、農家の自家醸造も比較的多かったので、大規模な産業としての発展はありませんでした。
第二次世界大戦後、米などの食料の統制もなくなり、近県からの味噌の移入も多くなりました。
加賀味噌の特徴
産地 | 石川県 |
分類 | 米味噌 |
原料 | 米麹・大豆 |
色 | 赤色 |
味 | 長期熟成、塩分高めの辛口味噌。米麹の割合が多いので、コクがあって味は濃厚。 |
その他
現在の加賀味噌は、減塩ブームも手伝って、昔ながらの味噌よりも塩分が若干低い淡色の味噌が多く出回るようになりました。