秋田味噌の歴史
秋田では大豆や米が豊富に収穫されていたため、江戸時代には農家だけでなく武家や町家でも各家庭で味噌が作られていました。
17世紀を通じて秋田の味噌は自家製がほとんどでしたが、19世紀の天保の大飢饉の際には味噌が高騰したという記録があることから、この頃までには自家製の味噌の一部が商品として流通していたと言えます。
明治時代になると、味噌や醤油を工場で生産する企業が誕生し、1910年には小玉合名会社が初めて「秋田味噌」という名前を使用しています。
その一方、1940年頃まで秋田県内の多くの家庭では、味噌と副産物のたまりを自家製していました。
秋田味噌の特徴
産地 | 秋田県 |
分類 | 米味噌 |
原料 | 米麹・大豆 |
色 | 赤~淡色 |
味 | 分類上、赤系辛口みそに属している。塩慣れしたやわらかな甘みと旨味が特徴で、最近は麹の割合を多くすることで、塩分を低くした甘口化傾向になっている。 |
その他
米どころ秋田県の味噌は、米麹の割合が高い贅沢な味噌です。
地域によって麹の比率が違い「米の旨味を楽しむタイプ」「大豆の旨味を楽しむタイプ」など、地域性豊かな味わいが楽しめます。