八丁味噌の歴史
岡崎城から西へ八丁(約870m)離れている岡崎市八帖町(旧・八丁村)で、2軒の味噌蔵が味噌を醸造したのが始まりです。
八丁村は、東海道の水陸交通の重要な場所で、すぐ近くに矢作橋が架けられていたので、物資を船で運ぶのにとても恵まれていました。
そこで、兵食として重要視されてきた味噌を、八丁村で製造することに着目した早川久右衛門家(現・カクキュー)と大田弥治右衛門家(現・まるや八丁味噌)が、味噌醸造を創業したのが「八丁味噌」の始まりです。
【全国の味噌】東海豆味噌の歴史と特徴
東海豆味噌の歴史
東海豆味噌は、八丁味噌、三河味噌、三州味噌、名古屋味噌、赤だしとも呼ばれる豆味噌で、中世以前から自家醸造が行われていたと言われています。
730年(天平2年)には、尾張国で豆味噌が朝廷に納められ、739...
八丁味噌の特徴
産地 | 愛知県 |
分類 | 豆味噌 |
原料 | 豆麹・大豆 |
色 | 赤褐色 |
味 | 濃厚なコクと少しの酸味、渋味、苦味の独特な風味がある。長く寝かせるので色が濃く固いので、塩辛いイメージがある。本当は塩分控えめ。 |
その他
八丁味噌は旨味が豊富で、煮込んでも風味が飛びにくいという特徴があります。したがって、名古屋名物の味噌煮込みうどんのように、火を入れるレシピも多いです。
見た目と濃厚な味わいが甜麺醤(てんめんじゃん)と似ていることもあり、甜麺醤が無い場合、八丁味噌に砂糖・はちみつ・ごま油を加えて代用することもできます。